グリップの種類

ご存知の通りグリップには大きく分けて3種類あります。 ①オーバーラッピンググリップ ②インターロッキンググリップ ③テンフィンガーグリップ ①オーバーラッピンググリップ --------------------------------------------  これはもうご存知の通り右手の小指が左手にオーバーラップ(重なる)グリップ。   一番採用させているグリップ。 ②インターロッキンググリップ --------------------------------------------  右手の小指が左手の人差し指と中指の間にロックされたように握るグリップ。 ③テンフィンガーグリップ --------------------------------------------  名前の通り10本の指で握り右手の小指は左手の上や間に重なることがありません。 このレッスンでは詳しい内容を書くのはあえてさけます。 問題は・・・ 何が一番いいのか? ということです。 どれがその人に一番合っているのか。 それが答えです。 これがいいというものはありません。 逆に言うと「これをしないとダメ」というグリップもゴルフにはありません。 それぞれのグリップの利点をみなさんは知っていますか? ただ、「慣れているから。」でグリップをしているととんでもない損をする ことになります。 治るものも治らなくなります。 次のゴルフレッスンではそれぞれのグリップの 利点についてお伝えします。 テンフィンガーグリップは悪くない テンフィンガーグリップは10本指で握るタイプのグリップ方法ですが、この グリップは女性や年配のゴルファーに向いていると一般的には言われます。 今回はそんなテンフィンガーグリップについて少しご紹介したいと思います。 テンフィンガーグリップで活躍したプロゴルファー 実はテンフィンガーグリップで活躍したプロゴルファーもいます。 PGAツアーで複数回にわたって優勝を重ねたボブ・エステスという選手は テンフィンガーグリップでした。 少し昔の話をすれば、全米プロで優勝したボブ・ロズバーグというゴルファー (後に米ABCスポーツの解説者となる) もテンフィンガーグリップ。 世界ゴルフ殿堂入りを果たした米LPGAツアーのベス・ダニエルも同じように テンフィンガーグリップだったのです。 テンフィンガーグリップの利点 テンフィンガーグリップの利点は全ての指がゴルフクラブのグリップに触れて いること自体にあります。 オーバーラッピングやインターロッキンググリップに比べて右手の小指でも グリップしているために右手が使いやすくなることがその特徴です。さらに、 テンフィンガーグリップはテークバック中の手首のコックをより簡単にする 効果もあります。 テンフィンガーグリップでスライスを克服したゴルファー 以前、スライスで悩んでいたゴルファーがいました。その彼に両手のグリップ を離して(右手の一部がシャフトにかかるくらいまで左手から離して)握って もらいました。 素振りをするときにフェースの向きがスイングの間、どこを向いているのか を意識してもらった所、通常のグリップ(彼の場合はオーバーラッピング) では感じられなかったフェースの向きが分かったと彼は私に言いました。 今度はその右手の位置を元に戻してもらいましたが、右手の小指はグリップ に触れた状態(テンフィンガーグリップ)で同じようにフェースがスイング中 (特にダウンスイングからインパクトにかけて)どこを向いているのかを 感じとってもらいましたが、同じようにフェースの向きが分かったのです。 そのフェースの向きがインパクトで閉じることだけを意識して打った 彼のショットは力強いドローボールでした。 勿論、個人差があります。一概にテンフィンガーグリップがいいとは 言えませんし、どのグリップの方が優れていると言っている訳では ありません。 しかし、テンフィンガーグリップにしてフェースの向きを感じ取れた彼に とっては新しい発見だったようです。